
先日、セラピストクラスを受講しているカンナから感想のご紹介。 送られてきた文章を読みながら、コトコはひとりで静かに頷いていた。
カンナの文章には、いくつもの「?」マークが並んでいる。 周りの人と比べて焦る気持ちや、自分のやっていることが正解なのかわからない不安。 そういう心の揺れが、ごまかすことなく、まっすぐに綴られていた。
本物のセラピストになるために必要なのは、決して完璧な手技を早く覚えることじゃないと思っている。
自分が何に迷い、何に不安を感じているのか。自分の内側にある光と影に、時間をかけてじっくりと向き合っていくこと。 その泥臭いプロセスを自分自身が経験しているからこそ、目の前のお客さまが抱える葛藤をジャッジせず、そのまま受け止めることができるようになる。
すぐに答えを出そうとせず、「これでいいのかな」と立ち止まって悩むカンナの今の姿は、セラピストとしての太い根っこを張っている真っ最中なんだと思う。
手技を忘れてしまったことも、それほど気にしなくていい。 私自身、この40年の間で、たくさん忘れては思い出すのを繰り返してきた。人間だから忘れるのは当たり前のことだし、また思い出しながら一緒にやっていけばいい。
それよりも、実際に手を動かしてみて「お腹や胸の施術は苦手だと思い込んでいた思いが、やってみたらそこまで苦手じゃなかった」という感覚の変化に気づけたこと。こちらの方が、ずっと大きな一歩だと思う。
頭の中の思い込みを手放して、「今、ここ」で感じるものをあるがままに味わう。 これこそが、セラピストの大切な本質そのものだから。
いくつになっても、人はいつからだって新しい自分に出会えるし、自分の足で人生を切り拓いていける。 カンナらしい歩幅で進んでいくのを、これからも静かに見守り、伴走していきたい。
そして、Kotoko&へ来てくださるお客さまに対しても、同じ思いを抱いています。 言葉にならないモヤモヤや体の疲れを感じた時は、特別な準備などせず、そのままの姿で来てくださいね。 静かにトリートメントを受けながら、自分の内側の声にゆっくり耳を傾ける。そんな時間を一緒に過ごせる場所であり続けたいと、改めて思いました。



