「ちゃんとしなくていい」場所。創始者からクリスへ、受け継がれる安心感

    先日、といってももう2週間も前になるのか💦久しぶりにコトコが学び続けている「GAP(ゲシュタルト・アウェアネス・プラクティス)」のオンラインワークショップに参加した。

    クリスから学び始めてもう20年。。。。。

    これだけ長く続けていても、ワークショップに参加するたびに「へぇ、そうだったんだ」という新鮮な驚きがあるから不思議だ。

    20年前からのメモを何度振り返っても、ほぼ同じことしか書いていないのも面白い(笑)

    今回のワークショップでは、このメソッドの生みの親であるF・パールズや、それを発展させてきた先人たちの貴重な映像を見ることができた。

    1960年代の、ちょっとレトロで「お宝映像」のようなビデオだ。

    映像そのものは時代を感じさせる雰囲気だった。

    そこで語られていることや、行われているセッションの熱量は、今見てもハッとするほど鮮やかでした。

    ゲシュタルトと聞くと、少し難しい「セラピー」や「心理療法」をイメージされるかもしれません。 毎回感じるのは、やはりこれはセラピーというよりも、「アート」や「スポーツ」に近い感覚だということ。

    頭で難しく分析したり、何かを無理やり直そうとしたりするのではなく、ただ「今、ここ」にある自分を感じる練習。 それはまるで、楽器の演奏やスポーツのフォームを練習するように、自分の心と体の感覚を磨いていくプロセス。

    ワークの中で大切にされている言葉に、「ユーモアのセンス」がある。

    クリスやディックが大事にしていることの1つ。

    真剣に自分と向き合う時間だからこそ、深刻になりすぎず、どこかクスッと笑えるような軽やかさを持つこと。 これって、私たちが健やかに生きていく上で、とても大事なことだとしみじみ思うの。

    「壊れているなら直さない(変えようとしない)」 「ただ、気づきを使う」

    何度もクリスから聴く言葉。

    何か悩みや不安があったとき、私たちはつい「なんとかしなきゃ」「直さなきゃ」と焦ってしまうことがあります。 そうやって頑張るのも一つの方法かもしれません。 同時に、ただその感覚に「ああ、今こう感じているんだな」と気づいてあげること。 それだけで、不思議と肩の荷が下りて、自分本来の力が戻ってくるような感覚になることがあります。

    ・その場に現れること(Show up) ・向き合うこと(Turn toward) ・時間と空間を提供すること(Offer time and space) ・呼吸を加えること(Add breath)

    これは、この学びを発展させたディック・プライスという方が大切にしていた4つのステップなのだ。

    今回のワークショップでは、このメソッドがどのように生まれて、今の形になったのかという歴史にも触れる機会があったよ。本当はここにそれらも記したかったのだけれど・・・・・やめた(笑)

    小難しいことは、きっと誰かが書いてくれる。コトコが伝えたいことは・・・・

    今回、あらためてゲシュタルトセラピーの歴史やF・パールズからディック・プライス、そして現在も指導されているクリスへと受け継がれ、発展し、奥が深くなっていること。それがとっても面白く現代人に役に立つってこと。

    私たちは大人になるにつれて、「ちゃんとしなきゃ」「ここを直さなきゃ」と自分に厳しくなりがち。 そんな中で、「今のままでいい」「直さなくていい」と、ただ存在を認められる空間がどれほど尊いか。 それは、何もしないということではなく、植物が太陽の光を浴びて自然に育っていくような、とてもパワフルな肯定感なのだ。

    GAPの背景には、仏教やタオイズム(タオ)の思想が流れている。 無理に流れを変えるのではなく、川の水が流れるように、あるがままのプロセスを信頼すること。

    東洋の古い叡智と、西洋の心理学が出会って生まれたこの「優しさ」のメソッド。

    20年以上学び続けているが、知れば知るほど、その奥深さと温かさに魅了されていく。 クリスが17歳の時に感じた安心感を、今度はコトコが、サロンに来てくださる皆さまへお渡しできたら。 そんなふうに願っています。

    分析もジャッジもしない、ただ「あなた」でいられる時間。 そんなひとときを、また皆さまと分かち合えるのを楽しみにしています。

    どうぞ、心も体も楽にしてお過ごしください。

    こころ
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