
こんにちは、コトコです。 昨日はオンラインで、ふれあい理論の第一人者・山口創先生のワークショップに参加してきました。
テーマは『安心のスイッチを入れる「ふれる力」』コトコが大好きなやつ〜♪
これがもう、目から鱗が落ちるような、そして心がじんわり温かくなるような素晴らしい内容でした。 特に、日頃から「音や気配に敏感で疲れやすい(HSP)」という方や、「過去の辛い記憶(トラウマ)で体が強張ってしまう」という女性の皆さんに、どうしてもお伝えしたい希望のお話。以前から学んでいても毎回感動、そしてめちゃ腑に落ちた!!
今日は、少し専門的な「ポリヴェーガル理論」というお話を、コトコなりに分かりやすく噛み砕いてシェアしますね。
心のブレーキとアクセル、3つの「色」の話
私たちは普段、「自律神経」の働きによって心の状態が変わります。 先生のお話では、これを3つの色に例えるとすごく分かりやすいんです。
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【赤】の神経(交感神経)
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状態: 「闘うか、逃げるか」。
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感覚: イライラする、不安になる、常に何かに追われている過緊張モード。アクセル全開の状態です。
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【青】の神経(背側迷走神経)
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状態: 「凍りつき、シャットダウン」。
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感覚: 恐怖やショックで頭が真っ白になる、体が動かない、ドヨーンとして無気力になる。急ブレーキがかかった状態です。
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【緑】の神経(腹側迷走神経)
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状態: 「安心・安全・つながり」。
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感覚: リラックスしている、誰かといて心地よい、穏やかな笑顔になれる状態。
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本来、私たちはこの3つを行ったり来たりしているのですが、繊細な方やトラウマを抱えている方は、「赤(警戒)」や「青(フリーズ)」のスイッチが入りやすく、なかなか「緑(安心)」に戻りづらくなっていることがある。
「リラックスしなきゃ」と思ってもできないのは、あなたの心が弱いからではありません。 体が一生懸命、あなたを守ろうとして「赤」や「青」のスイッチを入れているだけなのです。
「心」を変えるより、「体」から変えていく
では、どうすれば「緑(安心)」のスイッチが入るのでしょうか?
昔の偉い学者さん(ジェームズ・ランゲ)は、「人は悲しいから泣くのではなく、泣くから悲しいのだ」と言いました。 つまり、「体が先で、心は後」ということ。
頭で一生懸命「大丈夫、落ち着こう」と考えても、体が緊張していたら心はついてきません。 逆に言えば、体が「あ、安全だ」と感じれば、心は勝手に穏やかになるのです。
「ふれる」ことは、最強の安心スイッチ
そこで一番効果的なのが、「ふれること(タッチ)」です。
山口先生によると、ゆっくりとした優しいタッチ(1秒に5cmくらいの速さ)や、適度な圧のオイルマッサージは、ストレスホルモン(コルチゾール)を下げ、安心ホルモン(オキシトシン)を出してくれるそうです。
特に、「赤(不安・イライラ)」モードになっている時には、「誰かに優しく触れてもらう」ことで、体は「もう闘わなくていいんだ」「ここは安全なんだ」と理解し、自然と「緑」のスイッチが入ります。
これを専門用語で「協働調整(きょうどうちょうせい)」と言います。 自分一人でリラックスしようと頑張らなくていい。誰かの力を借りて、一緒に整えればいいんです。
サロンで「鎧」を下ろしてね
Kotoko&で行っている施術も、まさにこの「赤」や「青」に傾いた神経を、優しいタッチで「緑」に戻すお手伝いなんだと、改めて確信しました。
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理由もなく涙が出る
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人の顔色が気になって疲れる
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体がいつもガチガチに固まっている
それは、あなたが今まで一生懸命、何かと闘って自分を守ってきたあかしです。 だからこそ、サロンにいる時だけは、その重たい鎧をそっと下ろしてください。
言葉でうまく説明できなくても大丈夫。 コトコの手が、あなたの体の声を聴き、「ここは安全だよ、もう大丈夫だよ」って、細胞の一つひとつに伝えていくからね。
ふれることで、体から心へ。 極上の「安心スイッチ」を入れに、いつでもいらしてください。 お待ちしています。
参考文献・出典 本記事は、2025年12月14日に開催された山口創先生のワークショップ「安心のスイッチを入れる『ふれる力』~ポリヴェーガル理論とタッチの科学~」の講義内容を元に作成しました。




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