「私は言わない選択をした」の嘘。良い人ほど、自分をいじめる名人。

    こんにちは、コトコです。

    前回の「激辛・まり子定食(母の呪い)」の話、たくさんの反響をありがとうございました。 今日は、ゲシュタルトセラピーの「生きづらさ四天王」の中から、これまた私が長年やり続けてきた心の癖、「反転(レトロフレクション)」について書いてみます。

    一言でいうと、 「相手に投げられなかったボール(感情)が、ブーメランのように戻ってきて、自分自身を攻撃している状態」 のこと。

    実はコトコ、これの常習犯でして……。 今日は、コトコのちょっと恥ずかしい?!実体験をシェアしますね。

    ■ 「大人の対応」のつもりだったのに……

    コトコ、相方に対して、「ん? それちょっと違うんじゃない?」と言いたいことがあっても、 「ま、いっか。波風立てるのも面倒だし」 「言わないでおこう」 って、グッと飲み込むことがあります。

    頭では、「私は大人だから、言わない選択をしたんだ」と思っている。 自分が納得して選んだことだから、問題ないはずだ、と。

    でもね、身体は正直なのだ。嘘がつけない。

    その飲み込んだ言葉は、消えてなくなるわけじゃありません。 行き場を失ったエネルギーは、コトコの身体の中で暴れ始めます。

    1. まず、肩こりが始まります。(言いたいことを止めるために筋肉が緊張する)

    2. 次に、寝ている間の歯ぎしり・食いしばり。(怒りを噛み殺している)

    3. 最終的には、喘息のような激しい咳が止まらなくなる。(異物を吐き出したい身体の叫び!)

    これ、全部「反転」の仕業なんです。 相方に向かって放たれるはずだったエネルギーが、Uターンして、私の肩や喉、気管支を攻撃していたわけです。


    【ちょっと専門的なお話】 〜なぜ、エネルギーは自分に戻ってくるのか?〜

    ここで少し、心理学的な種明かしをしてみるね。 ゲシュタルトセラピーでは、この「反転」には「鋭く元へ跳ね返ってくる」という意味があります。

    最大の特徴は、「自分の中に境界線を引いてしまうこと」

    普通、境界線は「自分」と「他人」の間に引くものですね。 でも反転タイプの方は、自分の内側に線を引いて、自分を「する側(裁判官)」と「される側(被告人)」の2つに分裂させてしまうのです。

    そして、「あいつに怒りたい!(外界への欲求)」というエネルギーを、境界線の向こう側の「他人」に向けるのではなく、内側の「被告人席の自分」に向けて発散します。
    だから、エネルギーが外に出ず、自分の心身を傷つけてしまうのです。

    ■ 面白い「言葉」の違い
    心の癖は、その人が使う「代名詞」によく表れます。

    • 鵜呑み(イントロジェクション): 主語は「彼ら(世間・親)」。「彼らがこう言っているから従う」

    • 投影(プロジェクション): 主語は「彼ら」だけど実は「私」。「彼らが私を嫌っている(実は私が嫌っている)」

    • 融合(コンフルエンス): 主語は「私たち」。「私たちは同じ気持ちだよね(境界があいまい)」

    • 反転(レトロフレクション): 主語は「私自身(Myself)」。「私は私自身をコントロールすべきだ」「自分自身が許せない」

    もしあなたが「自分自身に〜すべき」という言葉をよく使っているなら、それは「反転」のサインかもしれません。


    ■ 良い人ほど、自分をいじめる名人

    そう、コトコは相方に「文句を言う」代わりに、「自分自身を」いじめていたんです。

    「相手を攻撃してはいけない(良い子でいなきゃ)」というブレーキが強い人ほど、攻撃の矛先を自分に向けてしまいます。 私たちは、自分を罰する名人なんですよね。

    でも、咳き込んでいる私を見てハッと気づくのです。 「あ、私、本当は言いたかったんだ」って。 「言わない選択」をしたんじゃなくて、「怖くて言えなくて、我慢させていた」んだって。

    ■ 解決策:主語を変えて伝えてみる

    じゃあ、どうすればこの「身体の痛み(反転)」は治まるのか? 答えはシンプル。「エネルギーを本来の方向(外)へ流してあげる」ことです。

    コトコの経験上、まずは「あ、私、言いたいことがあるんだな」と気づくだけでも、症状の半分くらいは軽くなります。 身体が「やっと気づいてくれた!」って安心するから。

    そして、勇気を出して伝えてみる。 この時、相手を責めるのではなく、「アイメッセージ(私は〜)」と「アサーティブ(誠実な自己主張)」を使うのがコツです。

    • ×「なんであなたは〇〇なの?」(相手を責める)

    • ◎「私は、〇〇されると悲しいんだ」

    • ◎「私は、こうしてくれると嬉しいな」

    こうやって、自分に向けられていた矢印を、本来の方向へ戻してあげると…… 不思議なくらい、あんなに重かった肩がスッと軽くなり、咳もピタッと止まったりするのです。

    心と身体は繋がっています。 もし、原因不明の不調や、慢性的なコリに悩んでいるなら、自分の胸に聞いてみて。

    「その痛み、本当は誰に何を言いたいの?」

    飲み込んだ言葉、身体の中で腐らせる前に、外に出してあげよう。 自分自身(Myself)をいじめるのは、もうおしまい!

    ■ 言葉にならない時は、身体から。
    最後に、ひとつだけ大事なことを。

    ここまで「身体の不調は心のサインかも」とお話ししてきましたが、すべての不調が心のせいというわけではありません。

    身体そのものが悲鳴を上げている場合ももちろんあります。 「おかしいな」と思ったら、まずは病院で診てもらってくださいね。

    その上で。 病院でも原因がよく分からない不調(不定愁訴)や、 「言いたいことはあるけど、どうしても言葉にならない」 「心がカチコチすぎて、アイメッセージなんて考えられない」 という時。

    そんな時は、無理に言葉を探そうとしなくて大丈夫。 言葉よりも先に、身体を緩めてあげることで、フッと心が解けることもあります。

    サロンで行っている「タッチケア」は、まさにそのためにあります。 飲み込んでしまった感情で硬くなった身体を、優しいタッチで流してあげる。 そうすると、不思議と閉じ込めていた想いも、涙や吐息と一緒に自然と解放されていくからね。

    言葉にするのがしんどい時は、まずは身体から。 いつでもサロンで待っていますから、重たい荷物を下ろしにいらしてくださいね。

    ようこそ 
    あざみ野・たまプラーザで女性の心と身体のサポートサロン。アロマセラピーを使ってオイルマッサージと、ゲシュタルトセラピーベースのメンタルカウンセリングでサポートしています。

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