自己肯定感は競争の果てではなく、「期待しない今ここ」にある

    息子の「雨の露天風呂」に学ぶ。自己肯定感は競争の果てではなく、「期待しない今ここ」にある。

    先日、ぼっちツーの息子との対話で感じたこと。土砂降りではなかったものの、雨はそこそこ降っている中で。笠をかぶって湯船に浸かり、ぼんやりと空を眺めたそう。

    その時の体験を教えてくれた。

    「雨粒が湯船にポツポツ落ちるのをただ見てた。楽しかったよ」

    その言葉に、コトコは嬉しくなった。

    自己肯定感の源は、「思考の沈黙」と「期待のなさ」にある

    いつも感じることですが、彼はどれだけ「今ここ」にいられるのだろうか。

    何かを「感じよう」とするでもなく、過去や未来に思考を飛ばすでもなく、ただただ、いまここに現れているモノゴトと共にいる。

    息子にとって、露天風呂は「晴れていなければならない」という期待も、「誰かと一緒ならもっと楽しいはず」という条件もないみたい。

    出来事・モノゴトに期待がないからこそ、ただそこに居続けた先に、純粋な「面白い」や「楽しい」を感じているんだね。

    雨粒が落ちる音、湯の温かさ、笠の感触。それは、他者との比較や成果とは全く無関係な、自己完結した喜びだよね。

    その体験をシェアしてくれることが、まず嬉しい。

    SNSなどで他者の「良い面」と比較してしまいがちなご時世。「いいね」の数や、キャリアの成功、子どもの成績など、常に外部の評価というモノサシで自分の価値を測ろうとするよね。

    どんな返信があるのか、期待しちゃうよね。

    比較によって得られるのは、束の間の優越感か、あるいは自己嫌悪の嵐。

    どちらも、自己肯定感を常に不安定にさせる行為だと思うのです。

    「〇〇ができるから偉い」ではなく、「自分は自分であるから価値がある」という視点の重要性はよく耳にするよね。

    しかし、息子を見ていると、さらにその先を行っているようよ。

    彼は、「自分に価値がある」という問いすら気にしていない様子なの。

    なぜなら、自分はただ在る、それだけで完結しているから。

    他人の承認を過度に求めず、健全な人間関係を築けているその姿は、真の「自尊心」がしっかりと育っている証拠だと、いまさらまた再確認した。

    「期待しない」ことも凄いよなぁ。。。

    自尊心が育つと、心は最強の「全裸」になる

    メンタルサポートの仕事をしていると、「自己肯定感を育てたい」という声をよく耳にする。

    自己肯定感のゴールは、他者との競争に勝つことではなく、自分自身と仲良く生きること。そこには、揺るがない心の土台、すなわち自尊心が不可欠なんだよね。

    そして、自尊心が育っている人は、コミュニケーションスキルも驚くほど高い。その秘密は、「自分を守るための固い鎧が必要ない」という点にあると思うの。

    自尊心とは、最強の防具(鎧)。いや、全裸だな(笑)

    鎧がないから、無防備でいられる。だから、素直でいられるんだね。

    他者の言葉を、裏を読んだり、邪推したりすることなく、素直に受け取ることができる。

    対話の全てを「自分ごと」として受け取らず、相手の言葉を嫌味だとも思わない。

    自分に自信がないために必要な「思い込みや投影」をする必要がない。

    「自分は自分で大丈夫」という確信があるからこそ、他者の言葉を客観的に聞く余裕が生まれます。だから、息子とのコミュニケーションはとても気持ちがいいのだな。

    大人のあなたへ、まずは自分へ「慈愛」を

    あなた自身が、あなたにとって最も優しく、最も信頼できる存在になること。それが、揺るがない自尊心を育て、他者との比較という名の競争から解放される、最初の、そして最も大切な一歩です。

    【自尊心育てのお手伝いをしています】

    「今ここ」「あるがまま」「信頼」を築くために、一歩踏み出したい方へ、コトコが「自尊心育て」のお手伝いをしています。 自己探究や問題解決は、決して苦しいものだけではありません。ほんの少しの慈愛や優しさとユーモアを持って向き合えば、きっと「自己理解は楽しくオモシロい」と感じていただけるはずです。 コトコは、その「オモシロさ」(興味深さ)を大切に、見守る力を持ってサポートさせていただきます。決して、ふざけている訳ではありませんのでご安心を(笑)。

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