腰椎骨折リハビリ記:コルセット卒業!「ふにゃふにゃ背骨」が教えてくれたこと

    次のステップは、コルセットから完全卒業と再起動。

    あの、大きなコルセット、あまり使わないようにはしていたけど、それでも家事をする時、外を歩く時は使っていた。先日も書いたように、体幹や体力の回復のために1日8000歩を目指していたが、まだコルセットをしていて。事故から丸っと2ヶ月過ぎて、そろそろコルセットから卒業する時だなと。コルセットしていれば8000歩も楽々だったし。

    いやいやいや・・・・コルセットからの卒業って、想像以上に驚きがいっぱいだった。

    まず、背骨がふにゃふにゃしている感じがする。どこに力を入れていのか分からない。痛く無いのに痛いような気がしたり。これは、専門的には「脳と筋肉の連携(モーターコントロール)」が上手くいっていない状態、らしい。

    脳と筋肉の連携(モーターコントロール)って知ってる?

    コルセットを外して初めて知った。コトコの体幹は、外部の強固な支えに頼り切り、『天然のコルセット』とも呼ばれる腹横筋などのインナーマッスルがサボり癖をつけてしまっていたらしい。

    脳から『体幹を固めろ!』と指令を出しても、筋肉からの返事は『……ちょっと待って、どうやって?』という感じ。安定に必要な微細な力の入れ方が分からず、ただただ不安定な『ふにゃふにゃ』が残った。これは、体の使い方を脳がゼロから再学習する必要があるという、厳しい現実を突きつけられた瞬間だったよね。「歩けるけど、ふにゃふにゃ感が怖くて踏み出せない」。この、今までの感覚を忘れてしまった状態に、心底ビックリしたよ。

    L1神経からの「愛と学びのメッセージ」

    そして、オモシロい発見は、第一腰椎から出ているL1神経がどんな感じで走っているのかを感覚的に感じたこと。背中も痛いが、お腹も痛い。背中を撫でるとお腹の痛みも和らぐ。その反対もあり。

    まるで第一腰椎(L1)から伸びる神経が、『背中からお腹まで一つの回路でつながっているんだぞ!』と教えてくれているような感じ。

    背中をさするとお腹の痛みが和らぎ、お腹をさすると背中がホッとする。この神経のイタズラを通して、コトコの体は背骨と腹筋が別々のものではなく、一つのチームとして機能していることを、文字通り肌で感じたよ。

    そして、模型や図で見ていた骨格と神経の構図が、体の中で繋がってくれた。

    これはセラピストとしても役に立つ大きな収穫!!

    痛みとは、体の不調を知らせる信号であり、そして同時に体内の緻密なつながりを教えてくれる愛のメッセージなのかもしれない、なんてね(笑)

    再起動へ。必要なのは筋トレより「慈愛」

    コルセットをしていた頃は、『とにかく骨がくっつくまで安静』。これからのテーマは『再起動』だ。

    筋トレが「筋肉のボリュームを増やす」ことだとしたら、モーターコントロールの訓練は、「筋肉を適切なタイミングと強さで起動させる神経回路を再接続する」こと。

    本当に繊細な作業。弱り切った体幹に「おい、動け!」と厳しい命令を下すのではなく、「今、この筋肉を優しく締めてみて」と、優しさを持って語りかけ、その微細な感覚を丁寧に拾い上げることから始める必要があるらしい。

    体幹の安定性を取り戻すには、重いバーベルを上げる筋トレよりも、弱り切ったインナーマッスルを、まるで生まれたての赤ちゃんを扱うように、優しく、しかし確実に動かす訓練が必要らしい。それは、体を信じるという慈愛の心で、脳と筋肉の新しい対話を始めること。

    今、コトコのリハビリは、『ふにゃふにゃ』からの卒業、そして『無意識に安定する体』を取り戻すための繊細なステップへ突入。

    この厳しいけれど興味深い再構築の道のりと、サロンの再起動をどうか見守っていてください。

    神経の繋がりを体感したからこそ、より深い【ふれる】ができるはず!!

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